糖尿病|泉大津市の内科・糖尿病内科|みしま内科・糖尿病クリニック

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糖尿病

糖尿病|泉大津市の内科・糖尿病内科|みしま内科・糖尿病クリニック

糖尿病内科について

糖尿病専門医による糖尿病治療、および生活習慣病に対する治療

糖尿病は適切な治療を行えば、合併症の発症や進行を抑えることができ、健康な人と変わらない生活を過ごすことも可能です。そのため、糖尿病内科では、単に寿命を延ばすのではなく、糖尿病患者さんの健康寿命を延ばすことを目指して、日々診療を行っています。

それでは、糖尿病はどんな病気なのでしょうか?
糖尿病は血液中の血糖値が慢性的に高くなる病気です。糖尿病と糖代謝異常は、4つのタイプに分類されます。

  1. 1型糖尿病
  2. 2型糖尿病
  3. その他の特定の機序・疾患によるもの
  4. 妊娠糖尿病

そのうち、日本人では2型糖尿病患者さんが圧倒的に多く、生活習慣病の一つとされています。発症には血糖値を下げる働きのあるインスリンの分泌不足や、過食、運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣が関係していると考えられています。

高血糖が持続すると血管が障害され、身体の様々な臓器に影響を与えます。とくに神経や血管が集中している臓器が影響を受けやすく、三大合併症といわれる糖尿病網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病神経障害を引き起こします。また、高血糖は動脈硬化を促し、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患などの危険因子にもなります。

2型糖尿病は初期症状がほとんどありませんが、糖尿病の進行や重大な合併症を防ぐためにも、健康診断などで糖尿病を指摘された場合は、放置せずにきちんと受診することが重要です。糖尿病内科では、患者さんのご年齢など、患者さんの状態に応じて個別に治療目標を設定し、糖尿病診療を行っています。

糖尿病の主な症状

このような症状やお悩みがある方はご相談ください

  • のどが渇き、水分を多く摂るようになった
  • 尿の回数や量が増えた
  • 最近、疲れやすい
  • 体重が増加した、あるいは減少してきた
  • 油っこいものや味の濃いものをよく食べる
  • 健康診断などで、血糖値が高めと言われている
  • 家族や血縁者に糖尿病の人がいて自分も心配

糖尿病の症状は人によって様々です。特に、初期は自覚症状が乏しく、早期発見が難しい病気です。症状が出現したときには、既に、血糖が非常に高くなってしまっている、ということが度々あります。気になる症状がある方や、健康診断などで高血糖や尿糖を指摘された方は早めの受診をお勧めします。

糖尿病の診断

血糖値は食事の前後や時間帯などによって大きく変動します。そこで安定した血糖値の状態を表す指標として、現在、広く使われているのがHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)です。過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映し、糖尿病の合併症予防のための血糖コントロールの管理に有効とされています。

糖尿病の診断基準は以下になります。

  1. 早朝空腹時の血糖値が126mg/dL以上
  2. 75グラム経口ブドウ糖負荷試験で2時間後の血糖値が200mg/dL以上
  3. 時間に関係なく測定した血糖値(随時血糖値)が200mg/dL以上
  4. HbA1cの値が6.5%以上

①~④のいずれかに該当した場合に、「糖尿病型」と判定します。さらに、別の日にもう一度検査を行い、①~④の「糖尿病型」を認めれば、2回とも「糖尿病型」を認めたことになり、糖尿病と診断します。(ただし、例外があります。2回ともHbA1cのみが「糖尿病型」の場合には、糖尿病と診断しません。)

また、同日の検査で、①、②、③のいずれかを認め、かつ④を認めた場合には、糖尿病と診断します。
なお、①~③のいずれかを認め、下記のいずれかを認めた場合にも、1回の検査で糖尿病と診断します。

  1. 口渇・多飲・多尿・体重減少などの糖尿病の典型的な症状を認めた場合
  2. 確実な糖尿病網膜症が存在する場合

糖尿病の合併症

血管は血液を全身に循環させる重要な働きを持っていますが、糖尿病になると血糖値が高い状態が続き、血管を傷つけたり、血液をドロドロにしたりして、血管に様々な負担を与えます。とくに、細い血管は影響を受けやすく、その結果、神経や網膜、腎臓に障害が現れてきます。それぞれ、「糖尿病神経障害」、「糖尿病網膜症」、「糖尿病腎症」と言いますが、これらは、糖尿病の三大合併症(細小血管障害)と呼ばれています。
また、高血糖の状態は細い血管だけではなく、太い血管にも影響を与え、大血管障害と呼ばれる脳梗塞や心筋梗塞など、命にかかわる重大な病気を引き起こすこともあります。
これらの合併症は、まだ糖尿病とは診断されていない「糖尿病の境界型」(いわゆる糖尿病予備群)のころから進行します。
高血糖の状態を放置していると、失明、透析、手足の壊疽(えそ)などを引き起こす可能性もありますので、きちんと治療を受け、合併症を予防していくことが重要です。

糖尿病の三大合併症

  • 糖尿病神経障害

    糖尿病は末梢神経にもダメージを与えます。症状としては、手足がしびれたり、悪化すると痛みの感覚が鈍くなったりします(けがや火傷の痛みに気づかないなど)。とくに足は症状が悪化すると壊疽に至ることがあり、場合によっては足の切断を余儀なくされる場合もあります。

  • 糖尿病網膜症

    初期から自覚症状なく進行します。網膜の毛細血管が傷つき視力低下や出血を起こし、最終的に失明に至ることもあります。糖尿病網膜症は、長年、日本人の失明原因の上位を占めており、糖尿病と診断されたら、自覚症状がなくても定期的に「眼底検査」を受け、良好な血糖コントロールを継続的に行っていくことが大切です。

  • 糖尿病腎症

    腎臓には糸球体という毛細血管のかたまりがあり、血液をろ過しています。高血糖の状態になると、この糸球体が傷つきやすくなり、放置することで徐々に腎臓が傷つけられ、尿と一緒にたんぱく質も出てきます。最終的には腎不全となり、人工透析が必要な状態に至ってしまいます。日本の人工透析の原因は、糖尿病腎症が最も多く、継続的な血糖コントロールと定期的な尿検査を行っていくことが大切です。

  • その他の合併症

    脳梗塞、心筋梗塞、脳卒中、皮膚病、感染症、閉塞性動脈硬化症、歯周病なども合併症として挙げられます。

糖尿病の治療

1型糖尿病ではインスリンの必要量が不足しているため、インスリン注射によって補う治療が中心となります。2型糖尿病では合併症の発症・進行を予防するための血糖コントロールが基本となり、食事療法、運動療法、薬物療法の三つが柱となります。

1.食事療法

糖尿病において食事療法は治療の根幹となります。炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素をバランスよく摂ることや、ビタミン、ミネラルなどを欠かさず摂取することが大切です。具体的には「糖尿病食事療法のための食品交換表」(日本糖尿病学会)という表を利用し栄養バランスの良い食事を摂ります。2型糖尿病の場合、厳格に食事療法を行えばそれだけで血糖コントロールができる可能性があります。医療機関で指導を受け、栄養バランスのとれた食事の仕方を覚えるようにしましょう。

2.運動療法

運動し、体内に余分に溜まったエネルギーを消費することで、血糖値が下がります。また、インスリン感受性が高まり、血糖コントロールがしやすくなります。運動療法としてはウォーキングや自転車、スイミング、ジョギングなどの有酸素運動を1回20~40分、週に3回実施します。
週末に集中して運動するといった方法よりも、できれば毎日行える運動を選びましょう。
近年、レジスタンス運動(スクワットなどの筋力トレーニング)やストレッチも効果的と言われています。
ただし、膝が悪い方や心臓の病気など持病のある方は、医師と相談してください。

3.薬物療法

2~3ヵ月ほど食事療法と運動療法を続けても、血糖のコントロールが上手くできない場合には薬物療法を検討します。経口血糖降下薬を用いる内服療法と、インスリンなどを注射で補充する自己注射療法があります。近年、糖尿病治療薬は大きく進歩しており、DPP‐4阻害薬、SGLT2阻害薬、GLP‐1受容体作動薬などが登場しています。これらの薬は治療過程で生じることがある低血糖を起こしにくく、体重を減らす作用を持つものもあります。どの薬物をいつから開始するかは、患者さんの糖尿病のタイプや合併症の進行程度などによって、総合的に判断して決めています。